コラム 価値観を明確にするため、自分にする良い質問とは?(マインド編)

「自分だけの価値観を確認するための5つの質問」

  1. 今の自分の人生でいちばん大事な5つはなんですか?(人、事柄、モノ、活動等)すぐにでてこないかたは、何に一番時間をつかっているか、フリーの時間に気が付くとやってしまう活動、お金の制限がない無制限にお金がでてくるとしたら何をする?などを振り返ってみるとヒントがみつかります。
  2. 仕事の価値観で一番大切なこと5つは何ですか? 今の自分は仕事になにを求めていますか? 大切な順番で1-5番目までランキングしてみてください
  3. 今自分がついている仕事には2であげたなにかが欠けていますか?かけているものがあるならば、今の仕事でどんな性質の仕事があったら、自分は充実感を感じながら働くことができますか?
  4. 今の人生の価値観(1)と仕事の価値観(2と3)を比べてみてどう感じますか。それらは、相互にかみあっていますか。かみあっていないとすれば、それはどの部分でしょうか?そして、それはなぜでしょうか?どちらかにご自身への正直な気持ちをふせていることがありますか?
  5. 4で欠けている部分を補う仕事が今の会社にありそうですか?新事業として作ることはできますか?できることがまだありそうと思った方は、現職で充実感を満たすために、やれると思い付く限りのこと(転勤、社内異動、社費留学など主体的に動くことも含め)を試してみましょう。そのための行動をまずおこしてみましょう。

 

1や2の価値観が不明瞭であるのなら、まずご自身に向き合い、内側に問いかけをすることはとても大切です。

ここに向き合うことが不十分で、転職をすれば、形を変え、同じテーマの問題がその先のキャリアのなかで再度現れてきます。自分にむきあい、自分の感情、それに対してとる行動を観察してみましょう。そこにある観念(自分の中での意味づけ、定義や考え)や思い込みはどんなものですか?それがあるからある感情を味わい、現状の行動をおこしている(おこしていない)わけです。それらを分析してみましょう。

 

そして、この考え、見方、思い込み等の自分のものごとの見方に気づいたら、「別の見方もあるよね?」「それって本当かな、実は違うのでは?」と色々な見方、角度、からバイアスを外してみてみましょう。(視点の変更) バイアスなしに柔軟にそれをやってみることにより、「これは自分の思い込みで事実は違うかも」と気づけたり、「これは不要なコンプレックスや思い込みだったから、もう捨ててしまおう」と思うかもしれません。

思考が変われば、行動が変わります。自分に向き合うことで、新しい考え方や見方、価値観のありかたに気づいたら、それに基づいた行動を起こししてみましょう。行動を起こし続けたなら、新しい考え方や価値観は自分の一部に統合し、現実は変わっていきます。

 

そしてもし、それでもどうしても今の環境ではやれない何かがあったり、全く新しいことにチャレンジしたかったり、これ以上は今の会社での成長や学びの限界があったらなら、もちろんそれは、外を見るタイミングがやってきています。

 

自分としっかり向き合い内面の価値観を深くたどった上で行う転職活動は、それを全くしないものとは天と地の違いです。指針に基づいてリサーチし、納得いくまで情報収集や話をきくことができる大きな学びと充実した体験になります。

 

転職活動は面倒なことと思わず、内観を通した素晴らしい自分自身との出会い、自覚していなかった価値観の発見、自己改革の活動にもなります。やりたい仕事にたどり着くそのプロセスにエネルギーを注ぎ、味わってください。

これらの足場固めや深堀りをしっかりしたうえで、新しい仕事を選びとることは、非常に充実した、満足度の高い転職につながります。

 

次回はキャリアの成功に欠かせないプロフェッショナルIQとEQのついてお話しします。